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大聖堂でメシアンを聴いてきた [音楽]

ロンドン滞在中、セント・ポール大聖堂のクリスマスの礼拝へ。オリヴィエ・メシアンの「主の降誕」(Olivier Messiaen "La Nativité du Seigneur")のオルガン演奏があるというので行ってみた。

StPauls
夜のセント・ポール大聖堂(St Paul's Cathedral)。ひとの入りはけっこうまばら。

この聖堂で演奏されたメシアンに、どっぷり聴き入ってしまった。

これまでメシアンというと、不安定な音階とか和声がヒュードロドロと不気味に鳴り響いてるだけという印象が強くて、現代音楽の中でも聴くのがけっこう辛い方だった。これまでは。だけどここで聴いた「主の降誕」はなかなかすごい。

まず教会内部の装飾とかステンドグラスとか、ミサの雰囲気とか、教会の空間自体がひたすらに荘厳・壮麗さを訴えてくる。さらに音響が効くので、パイプオルガンの音がぐわんぐわん重圧をもって全方向から降ってくる感じ。そしてメシアンの楽曲の難解さ、ワケのわからなさが、逆に崇高さを感じさせるのか(←これはおそらく音楽的素養の無さが影響する...)、視覚と聴覚でとにかく圧倒され、畳み込まれてしまった。

ということで、これは“教会というメディア”で聴くのが、もっとも効果的なコンテンツなんだろうなと思いました。CDやラジオやiPodなど、他のメディアでは代替できない効果も手伝って、敬虔な気持ちになってしまうかもです。まあ良くも悪くもですが。

セント・ポール大聖堂→ WikipediaHP

Thames02
ミレニアムブリッジの正面に望むセント・ポール大聖堂。
Thames01
ミレニアムブリッジからテムズ川東岸。

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