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これ買いました:キェシロフスキ監督「ふたりのベロニカ」 [映画]

キェシロフスキ監督の1991年の作品。リマスターの廉価版DVDが発売されてました。

舞台はポーランドの田舎町とフランスのパリ。2つの国に同時に生まれた同姓同名でうり二つのベロニカ(イレーヌ・ジャコブ 二役)という女性を主人公に、二人の人生の交錯を神秘的に描いた作品です。

ポーランドのベロニカは作品の前半早々で若くして命を落としてしまうのですが、そういった彼女の人生が、もう片方のベロニカにっとてどういう意味を持っていたのか、パリのベロニカを通じて表現されます。見ている人には分からないのですが、物語の最後にそうした二人の関係が、第三者を通じて仄めかされます。

映像的には二人の日常が静かに描かれるだけなので、刺激の強い映画に慣れてると退屈してしまうかもしれませんが、東欧らしい寒々しさが漂う風景の中に、キレイな女優さんと技巧的な映像と、そしてほんの少しファンタジックな展開があって、最後に儚い気持ちになる素敵な映画です。デカローグ然り、トリコロール然り、キェシロフスキ監督の趣ある東欧の空気感+少し不思議なお話、という組み合わせが個人的に好みです。Blu-rayで出てくれないかな。。


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