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これ買いました:新井紀子著「コンピュータが仕事を奪う」 [本]

少し前にNHKスペシャルで放送されたスーパーコンピュータ(スパコン)の特集を見ていて、気になったので購入。番組とこの本とは直接には関係無いのですが、著者がAI(人工知能)の研究者として番組の取材を受けていたのがきっかけ。

番組と本書とで、扱っている題材に大きな違いはなく、どちらもスパコンが可能にする未来の話です。NHKの番組では膨大なデータと処理能力を背景に、高度に知的活動を担うようになったスパコンが、金融や医療、ITなど様々な分野で今どのように活用され、そしてどこに向かっているのか、最新の取り組みについて広くルポした内容でした。

本書ではさらに、機械の発展が多くの肉体労働を代替してきたように、今度はスパコンが人間しかできないと思われていた多くのデスクワークを代替し(奪い)始めていることを指摘します。コンピュータを使う仕事と、コンピュータをサポートする(使役される)仕事に二分されるというのですが、しかしこの辺はAdSenseひとつ見ても明らかなように、IT業界にいると全く異論を感じません。。

というと危機を煽る本にもみえますが(タイトルもちょっとあざとい…)、内容自体はすごく基本的な「数学」の本です。そのようなスパコンを実現たらしめているのは数学なので、まずは数学を知ろうという主旨。自分としては「演繹」と「帰納」について認識を大きく改めさせられたり(汗)、この年で苦手領域に気づかされたりと、(本自体は面白いのですが)気分的に少しヘコみました。。


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