SIGMA「DP2x」をほぼ衝動買い。コンデジを探してはいたのですが、これまでSIGMAのDPシリーズは価格的に検討の範囲外でした。しかし先月末に発売されたDP2xが、現実的な価格(4万円台スタート)だったので...

35mm換算で41mm・F2.8のレンズ。GRよりキモチ厚めのサイズ感ですが、このコンパクトさで大型センサー(APS-C並)を積んでいるので、一眼で撮るようなボケ味も期待できます。そしてFoveonという他のCMOS/CCDとは根本的に異なるらしいイメージセンサーも興味深く、数々の作例を見るに確かに良さそう。マニアックな雰囲気が若干気になったのですが、勢いで買ってみました。

で、購入後、さっそく撮ってみたのですが…、正直なところ悲しいほどにブレブレ&色がヘンな写真ばかりで、自分の腕に愕然としました。

まだまだ使いこなせていないということもありますが、取り扱いがかなり難しいです。特に光量が少なく(暗めに)なると撮影がとたんに難しくなるカメラで、屋内や夕方ではシャッタースピードが落ち、AFも効きが悪くなります。かといって感度を上げるとISO400くらいで結構荒れる。ホワイトバランスも調整が難しい上に、ディスプレイも再現性があまり良くないようで、構図の確認程度にしか使えない印象。…と、つまり残るは撮影者の腕だと思うのですが、おかげで今どきの他のカメラが、どれだけ総合的な性能に優れ、撮影を手助けしてくれていたのか思い知ることになりました。。

とはいうものの、それでもある程度マトモに撮れた時のDP2xの描写や解像感は、コンパクトカメラとは信じられないくらい素晴らしいもので、かなりワクワクします。ちゃんとピンがくれば質感もいいし、もちろんしっかりボケます。コンパクトカメラで一度、この大型イメージセンサーを体験してしまったら、いくら不便とはいえ、過去の機種に戻れないと思わせてくれるだけの魅力があります。まあ、残るは腕なのですが。。